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50 高知論叢 第101号Goold and Campbell(2002b)効果的な組織を設計する際に,設計の意図や選択肢を明らかにするために有用な,「組織単位の諸機能」という概念(the concept of unit roles)と,それらの分類表(....

50 高知論叢 第101号Goold and Campbell(2002b)効果的な組織を設計する際に,設計の意図や選択肢を明らかにするために有用な,「組織単位の諸機能」という概念(the concept of unit roles)と,それらの分類表(ataxonomy of unit roles)を提案すること①当該機能担当機関・部署の経営戦略(または資源配分)への関与度(■),②当該機能の全般性・専門性,④当該機能実行の主な手段(助言かサービスか),⑤当該機能実行の主な対象(1)(自社外部を対象とするもの),⑥当該機能実行の主な対象(2)(自社内部を対象とするもの),⑦当該機能の絶対性・相対性(1)(内製(集中・分散)),⑧当該機能の絶対性・相対性(2)(内製・分社化・外注化),⑨当該機能担当機関・部署のもつ価値創造能力資料:筆者作成。注1~注5:第26表に同じ。なお,第26表,第27表に挙げた諸文献の大半において,独自の本社機能分類の目的・理由やそこに至った過程等の説明が全くないか,あっても充分に説明されていない。そこで本稿では,第26表,第27表作成の際,各文献の本社機能分類に用いられている分類名(機能名)を,用いられている分類基準を特定するための主たる判断材料とし,各文献における本社機能分類(または当該文献の執筆)の,目的,理由,分類過程,各機能の諸特徴等について説明する文章の内容を補助的な判断材料とした。また,前項で再三指摘したように,複数の異なる諸基準が,見かけ上同じ分類結果をもたらすことが少なくないため,第26表,第27表では,9つの諸基準の大半が,これまでに紹介してきたほぼ全ての諸文献における本社機能分類に用いられているように表示されてしまい,分類目的と分類基準との間の諸関係の正確な把握は困難である。それでもあえて,分類目的と用いられる分類(諸)基準(の組み合わせ)との間の諸関係など,本稿の趣旨に鑑みて注目すべきと思われる主な諸事項を個々の分類基準別に列挙すると,以下のようになる。①「経営戦略(または資源配分)への関与度について,本稿でこれまでに紹介してきた諸文献における本社機能分類の諸事例に用いられている分類名(または機能名)またはその説明文の諸特徴から,当該諸文献を以下の4種類に