101号

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限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 65水道は簡易水道であり,谷から引いているが,管理は弟さんがしてくれるので問題ない。電話は固定電話を利用しており,携帯は使っていない。自家消費用の農業をして....

限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 65水道は簡易水道であり,谷から引いているが,管理は弟さんがしてくれるので問題ない。電話は固定電話を利用しており,携帯は使っていない。自家消費用の農業をしており,野菜(白菜,大根,ほうれん草,たまねぎなど)を作っている。猿などに果物(柿など)は,猿などに食べられてしまうという。現在,収入源は年金のみとなっている。ごみは,A集落のバス停のところまで持っていかないといけない。不燃・可燃ごみなど,すべて弟さんが持って行ってくれる。地すべりがある地域なので,道がふさがることが心配である。地区長はBさん夫がやっている。民生委員は年に1回くらい来てくれる(Bさん夫も27年間担った経験をもつ)。社会福祉協議会の保健師は,半年に1回ほど来る。役場の保健師は月1回くらい健康相談に来る。役場のケアマネジャーが結構来る。共同作業に関しては,道のことは行政(土木関係)がやってくれるようになった。バス停から家までのところは草刈等をやらなければならないが,弟さんがやってくれる。神祭は年2回,バス停の近くのお宮で,1 世帯でやっている。他の集落との関係は,かつては下の集落の人とのつきあいがあったが,今はなくなった。電話をかけることはある。防災は,やろうと思ってもできない。備蓄なども特にしていない。娘さんは月に2~3回来てくれる。息子さんは仕事があるため,それより少ない。調子が悪い時,緊急の連絡は子どもにする。緊急時に救急車を頼むこともあるが,救急車は集落まで来てくれる。通院は越知町,佐川町まで出てゆく。楽しみにしていることは,テレビや電話などである,老人会,婦人会は,声がかかっても行きにくい(脚が悪いので,送迎があればよいのだが)。生活で困っていることとしては,体調の関係で夜,心配になることがある(緊急通報装置は基本的に独居を対象にしている)。また,将来のこと(夫婦のうち一人になった時)が不安である(子の家に住むことになるだろう)。どうしても無理,という時までは居続けたい。台風が来た時は,息子さんのところに行ったが,とくに将来のことは話していない。息子さんの妻も,いつでも来て,と言ってくれている。