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68 高知論叢 第101号で,それほどさびれるという意識はないのではないか。あいかわらず旧町村のイメージ,地域性が強く,一体感が生まれるところまで至っていない。職員も異動してきているので,見たことのない住民に話しにくいという声もある。住民サービスも整理され,なくなったものもある。「合併前はこんなことしてくれたのに」という意見もある。その反面,コミュニティバスは喜んでくれる地域もある(後述)。幹線道路から集落の中まで入ってゆき,道にさえ出れば,バス停がなくても,道中で停まってもらえる。これまでは,バス停まで行くのもたいへんということもあったが,かなり解消されたと思う。利用の少ない地域は,ディマンド型で隔週で対応している。経費は年間1500万円程度であるのに対して,収入は200~300万円の赤字事業である。料金は一律200円であり,収益は社協に入る。現在,池川に高齢者用住宅が3つあるが,そのうち2つは満室であり,残り一つの利用率は低い。中心部に増やしてゆきたいが,入ってくれるかどうかわからない。集落再編は難しい。行政主導でやるか,住民の意識を待つしかない。体が動きにくくなっても,自分の集落に居りたいという気持ちがある。見守りや緊急通報体制は充実させようとしている。グループホームもできている。一世帯しかない集落も数カ所ある。旧・仁淀村には「地域長」が6~7人いる。小学校区単位の広い地区をとりまとめる区長のリーダーであり,旧・吾川村にも一部,おかれている。一地域としてのまとまりがあり,個々に動くより大きな動きができる。役場の 「地域担当」職員も,1班につき2~5人くらいで,年数回,地域に入り(全部で17班くらい),戸別訪問して住民からいろいろな話をきいている(集落単位)。道を直す等の土木系の要望が多く,御用聞き的な存在になっている。地域づくりには,いろいろなグループがある。たとえば,小学校を活用して宿泊施設を運営しているグループもあり(前述),様々なイベントを企画してくれている。そういう所は元気になるし,重要な役割を果たしている。その他,「ゆうゆう会」,「緑と清流の会」等々ある。町外在住の人がいっしょに動いてくれるグループもあり,活気づいている。行政から旗振るよりも,地域から活