101号

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限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 79原則としてバスの停留所に停まるが,事前(前日)に連絡しておけば,集落の最寄りの所まで来てくれるようになっており,可能な限り,ドア・ツー・ドアのサービスがおこなわれている。運行は,平日は毎日おこなわれているが,地区ごとの各路線(たとえば仁淀地区の場合,8つの路線)が曜日によって運行日が設定されている関係上,各集落の住民にとっては週1回の利用となる。集落によっては,運行曜日の経路地に含まれていても,前日までに予約を要する集落もある。車いす対応はできないが,これとは別に,社協が行政委託を受けて,外出支援サービスもおこなっている。コミュニティ・バスが企画された経緯は,吾川地区の診療所が患者送迎バスを運行させていたところ,実態調査の結果,幹線道路の枝線を走るバスが池川,仁淀にもほしい,という声が聞かれた。たとえば,池川の病院に通うのに片道3000円かかるという人もいる。そこで,「市町村運営有償運送」(行政が実施主体となり,社協等に委託する方式であり,運営協議会で公共交通関係者等を含む合意を得る必要があり,いわゆる金沢方式を公式化した運送形態と言える)を正式に始めることになった。タクシー会社の反発もあったが,一応の合意を得たという。帰りには,タクシーを使う人もいる。住民の外出回数は増えており,バスの中もコミュニティのようになっているという。図表6 ドアの踏み台:仁淀川町コミュニティバス(2010. 1. 18)