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80 高知論叢 第101号乗車料金だけでは運営が難しいが,委託費が出ているので運営費(主として人件費)がまかなえている。指定管理者制度であるが,福祉的要素が強いという。運転手は利用者に優しく,よく気がつく,....

80 高知論叢 第101号乗車料金だけでは運営が難しいが,委託費が出ているので運営費(主として人件費)がまかなえている。指定管理者制度であるが,福祉的要素が強いという。運転手は利用者に優しく,よく気がつく,という評判である。利用者のわずかな変化にも気づき,庭先で倒れていた人に気づいたこともある。利用回数を増やしてほしいという住民からの声もある。とくに月曜は祭日が多く,理美容店も休みになることから,月曜の経路地に住んでいる人にとっては増便ができないかという声がある。しかし,シミュレーションをした結果,増便は難しいという。通院目的の利用が多く,そのついでに買い物をするというケースが多い。朝出かけて午後に帰るというパターンであり,時間についての要望はとくに出ていない。バスが入れない所もあるが,集落としては,まったく行けないという集落はない。とくに,14~15世帯しか住んでいない路線の利用率が上がってきている。それは,タクシー代の問題だけではなく,自家用車が運転できなくなってきたという問題があるという。そのエリアでは,移動スーパーも採算が合わなくなり,入らなくなった。高齢者の生活支援に向けた,それ以外の社協の取り組みの一つとしては,配食サービスがある。調理困難で何らかの生活支援を要する人(独居でなくてもかまわない)を対象に週2回(月曜と金曜)おこなわれてきたが,見守りを重視する観点から,調理困難でなくても,孤立している地域を対象に拡大することが検討されている。配食を担う人は有償ボランティアであり,配達だけではなく,見守りもおこなっている。75歳以上の高齢者を対象に,週1回(水曜日),ボランティアによる給食サービス事業もおこなわれている。負担金は300円であり,旧町村単位で,ボランティアが調理して配食している。独居高齢者を対象にして始まったものであるが,高齢夫婦世帯でも対象となる。いくつかの集落から構成される地域単位でミニデイも実施されており,2009年度は延べ217回おこなわれた。午前は暮らしに関する話を聴いたり(たとえば悪徳商法等),午後はゲームをしたり,という過ごし方がされる。送迎がある地域もあれば,集落単位で実施されている所もある。自主的サロンという形で,住民が主体的に取り組んでいる所も7地域あり,2009年度は延べ42回開催されている。住民が少なく自主運営が難しい所は,社協がミニデイとしてバッ