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限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 85も,調理困難で生活支援を要する人への見守りを兼ねた配食サービス,75歳以上の高齢者を対象とする給食サービス,地域単位でのミニデイなどが実施されている。とく....

限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 85も,調理困難で生活支援を要する人への見守りを兼ねた配食サービス,75歳以上の高齢者を対象とする給食サービス,地域単位でのミニデイなどが実施されている。とくに,孤立している高齢者に対しては,その人だけを対象とするミニデイも継続的に実施されている。そのような,一人ひとりに寄り添おうとする「社会福祉」の重要な視点を大切にしながらも,小地域ごとのネットワーク会議などを開催して,地域の課題を関係者間で共有したり,地域づくりを各小地域単位や地域間で考え,議論し,実行に移してゆく「福祉社会」づくりとの複眼思考が,社協や保健師,地域包括支援センター等に期待される。健康づくり面での自主運動グループや,配食ボランティア,自主的サロンという形で,住民が主体的に取り組んでいる積極的な地域もあるわけだから,そのような住民の主体的な潜在能力を生かし,顕在化させてゆく支援が求められる。第3章 長野県阿智村における高齢者生活支援Ⅰ 阿智村の概要阿智村は,住民自治や住民参加を大切にしながら,個々の住民の生活設計や人生設計を基盤に置きつつ,集落計画や地区計画を重層的に組み込んだ第5次総合計画(平成20年度~29年度)をもとにして,村民と地域と村の協働により自立の村づくりを進めている小規模町村である。図表7 阿智村の位置