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限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 872.集落担当者阿智村では,すべての集落に村職員1名か2名の担当者を兼務で配置している。集落担当者は,3ヶ月に1度発行される村の広報を集落に配りに行き,そ....

限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 872.集落担当者阿智村では,すべての集落に村職員1名か2名の担当者を兼務で配置している。集落担当者は,3ヶ月に1度発行される村の広報を集落に配りに行き,その都度,その集落の住民に集落や村の状況と問題点,村への要望・要求について聞きとる。それらを必ず役場に持ち帰って役場の担当各課などに問い合わせたりして,その内容を後日に集落に伝えるようにしているという。また,集落担当者は,協働活動推進課と共同しながら,担当する集落の集落計画づくりを支援している。3.総合計画:「住民一人ひとりが人生の質を高められる,持続可能な村づくり」阿智村では,村をとりまく様々な課題に対応しようと2008年に,「住民一人ひとりが人生の質を高められる,持続可能な村づくり」を将来像とする「阿智村第5次総合計画」を作成し,現在それに沿って村政・地域づくりを進めている。基本構想は2008(平成20)年度からの10年間の構想で,前期基本計画は2008(平成20)から5ヵ年のより具体的な計画である[9]。先の将来像の実現に向けた基本姿勢としては,「集落計画策定による集落の維持を図ります」,「自治会等との協働を推進し,住民主体の村づくりを進めます」,「基盤産業である農業を支援し,観光業をプラットホームに商工業と連携し,産業振興を図ります」,「若者定住施策等により,人口維持を図ります」,「『全村博物館構想』により,住み続けることに誇りをもてる村づくりを進めます」といった5点があげられている。その推進体制では,「住民一人ひとりが総合計画推進の主役」であり,村,集落,自治会,村づくり委員会・NPO,関係団体などの多様な主体が適切に役割分担しながら協働している。4.「集落計画」と「地区計画」総合計画では,住民と村が一体となって協働することにより自立の村づくりを進め,持続可能な村をめざすために,9自治会による「地区計画」と約60集落の「集落計画」を重視している。