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日本財政の持続可能性に関する研究7上昇に転ずる。ただし1941年以降の数値は含まれていない。日本財政を時期区分するために,日本の財政指数推移/GNP 比(1885-1940)の時系列データの数値を用いてクラスター分析を....

日本財政の持続可能性に関する研究7上昇に転ずる。ただし1941年以降の数値は含まれていない。日本財政を時期区分するために,日本の財政指数推移/GNP 比(1885-1940)の時系列データの数値を用いてクラスター分析を行った。性格の差が反映するウォード法と,平均値から判断する群平均法の2 つのクラスター分析によって類型区分した。樹形図の数値1-56は,1885年から1940年の時期に対応したクラスターを 1. ウォード法デンドログラムと, 2. 群平均法デンドログラムによって示した。まず,分類感度が高いクラスターを作りその際,クラスター間のユークリッド平方距離を計算する。ユークリッド平方距離dij2は以下の数式で示される。以下,合併後の距離計算をウォード法によって示した場合の数式とクラスターのaverage 数値を示す。αa=(nx+na)/(nx+nc),αb=(nx+nb)/(nx+nc),β= -nx/(nx+nc) 以下にクラスター分析ウォード法デンドログラム樹形図を示す。以下はクラスター分析2-①ウォード法デンドログラムの3 つのクラスターによって類型化した時期区分と,各変数水準である。クラスター1  1885~1904,1918~1928 33期平時:日露戦争以前,第一次大戦後から昭和初期まで,基礎的財政収支が均衡する。GNP 比1 %以内の赤字,軍事費4 %,政府債務26%クラスター2  1931~1940,1905  12期戦時:日露戦期満州事変・日中戦争期,基礎的財政収支が39%,GNP 比1%以内の赤字,軍事費11%,政府債務57%クラスター3  1906~1916  11期準戦時:日露戦後から第一次大戦期,基礎的財政収支が均衡,GNP 比3.3%の赤字,軍事費7 %,政府債務60%以上がウエード法によったクラスターである。各期の画期は日露戦争,満州事変・日中戦争の時期である。pk=1di2j=Σ (Xik=Xik)2,(i, j=1,2, ..., n)