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限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 93通所介護予防事業としては,「おたっしゃかい」が運営されている。村から社協への委託事業であり,NPO法人と共催している。要介護認定外の60歳以上の人で,閉じ....

限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 93通所介護予防事業としては,「おたっしゃかい」が運営されている。村から社協への委託事業であり,NPO法人と共催している。要介護認定外の60歳以上の人で,閉じこもりがちで脚の衰えや物忘れのある人を対象に,大腰筋体操,栄養教室,マッサージ,リハビリなどがおこなわれており,大腰筋体操は毎日,実施されている。特定の高齢者に限定せず,一般高齢者と一緒におこなわれている。運動機能では維持又は低下傾向にある人が多いが,認知症やうつでは維持・向上の割合が高くなっており,効果が表れている。現在,理学療法士による足腰の強化も検討されている。男性の参加は少なく,集団的にではなく,各自が個別に取り組む方が合っているようだ。介護予防事業としては,その他に,伝統技術や文化を継承しつつ創作活動をおこなう「生きがい講座」(村からの委託により社協が実施),温泉プールを利用して転倒骨折予防,高血圧管理,生活習慣病予防を図る「水中運動」(保健師と健康運動指導士が実施)がある。また,独居高齢者と高齢者世帯のうち調理が困難な人を対象に,安否確認をかねた「配食サービス」を社協が実施している。介護老人福祉施設で作り,ボランティアが配達するもので,一食700円を村と利用者が折半負担しており,現在,18名の利用がある。閉じこもり予防を図る観点からは,「ふれあいサロン」が各集落の集会所で実施されている。サロンでは,10年以上前から,大腰筋体操が転倒骨折予防のために取り組まれている。現在,45サロンが立ち上がっており,週1回~月1回,住民が自主的に取り組んでいる。なお,阿智村の場合,地域包括支援センターの業務にくわえ,障害者や生活困難者等を含めた総合的な相談窓口として,「阿智村自立生活支援センター」が2006年度から発足している。認定上は自立の高齢者のうち,基本的生活習慣が欠如しているため,対人関係や社会適応能力が困難な人に対する指導・支援を村独自に,「生活管理指導員派遣事業」という形で実施しており,自立生活支援センターが担当している。8つの地区で,地区社協のようなものを作りたいので,コーディネーター1名分の要望を村に出しており(村も必要と認識している),自治会単位でネットワークを作ってゆきたいという。見守り,声かけを各地域でやってもらいたいし,災害(東海沖地震)にも対応してゆきたいという。災害マップは,ほと