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限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 95するかを考える必要があり,その前に情報把握をしているという。保健と福祉の連携はとれており,建物も隣接している。要介護認定された人に関して行政から社協に連....

限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 95するかを考える必要があり,その前に情報把握をしているという。保健と福祉の連携はとれており,建物も隣接している。要介護認定された人に関して行政から社協に連絡,依頼が来る。問題がある場合は住民に返せ,というのが村長の立場であり,村民を対象に,福祉意識の啓発,福祉と健康を考える集い,男性の福祉講座,学校での福祉教育,等にも取り組まれており,原点に社会教育が据えられている。社会教育研究集会も毎年開催され,40回以上継続されているが,保健分科会と福祉分科会に分かれている。人材育成は大事であるが,ボランティアはある程度,要請していかないといけないという。村の方では地域福祉計画を策定することになっているが,計画も必要だが,自治会単位の話し合いから始めたいという考えから,社協では,まずは,地域福祉の学習会から始めることが予定されている。介護予防事業への村からの補助がおこなわれているし,介護保険事業についても,奧の地域はデイサービスがどうしても赤字になることから,補助が出されている。あとは,地域福祉が課題であるという。以上のように,阿智村では,介護保険や介護予防に関連しても,介護保険料の独自段階設定,「保健福祉審議会」の設置,「おたっしゃかい」の運営,「自立生活支援センター」の設置,「介護扶助金等交付事業」,「介護者休養支援事業」というように,村独自のユニークな取り組みが様々におこなわれている。地域福祉面でも,地域支援事業の介護予防事業や任意事業という位置づけをしながら,安否確認をかねた配食サービス,ふれあいサロン,「生活管理指導員派遣事業」,軽度生活援助,緊急通報体制,「安心コール」,「認知症高齢者家族やすらぎ支援事業」など,多様な取り組みがおこなわれているし,移動支援についても「村内巡回バス」など,ユニークな取り組みがおこなわれている。今後,さらに阿智村の地域福祉力を発展させるためには,予定されているように,社会教育を基盤とする住民の地域福祉学習,話し合い,計画づくりがカギを握るであろうし,「保健福祉審議会」や「社会福祉協議会改革委員会」からの提言によっても,社協が果たすべき役割を含め,福祉型地域づくりの建設的な方向が示されてゆくことが期待される。