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限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 97ら3年目で始まり,他部落にも広がった。サロンでは,血圧測定,歌,軽体操,オレオレ詐欺学習,おしっこの学習,等が行われており,2ヶ月に一度,住民が話し合っ....

限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 97ら3年目で始まり,他部落にも広がった。サロンでは,血圧測定,歌,軽体操,オレオレ詐欺学習,おしっこの学習,等が行われており,2ヶ月に一度,住民が話し合って内容を決めている(行政から1回1000円の補助が出る)。保健師の指導の下,大腰筋体操(いすへの上下運動)が年6回行われているほか,血圧体操も行われている。午前に講座を行い,午後に健康体操を行うというのが基本になっている。住民約20名中10名程度の参加があり,独居世帯で参加していない人は現在のところいない。皆がお互いにつきあいがあり,心配な人はいないという。役場からは様々な役員を出すように言われるが,同じ人に集中しており,地域の役員は負担になってきている。道路の草刈りは,道が長いので全部できない。個人で積極的にやってくれる人もいる。以前は業者が草刈りをやってくれていたが,合併後は,部落でやるように言われている。自治会は頼りにされており,B集落を含む9部落から構成される。各部落から部落長1名,運営委員2名ずつが出て自治会が構成されている。自治会は道路の維持管理を応援してくれるし,氏子や寺,交通安全協会などの役割を担っている。荒神祭り(1月)やお不動さん(4月)は,皆で重箱を一段ずつ持ち寄る形で,維持されている。老人クラブはあるが入っておらず,婦人部は役員に名前だけ出している。雪が少なく暖かいことと,柿が穫れることが,この地域の良いところである。柿は,有名な「かぶちゃん農園」に出荷するとよく売れるので,同農園が提供してくれる柿の木を植える有志のグループ(柿組合)を自治会内で作り,将来の投資として500本植えた。住民が互いに助けあう気持ちがあることも良いところであるという。地域づくりに関しては,しいたけ組合が,5万円で100本の原木を買ってもらう「きのこオーナー制度」を20年くらい前に始めたが,高齢化により今は休止している。「木工体験教室」は,1990年から始め,小さい机や電話台を作ったりしている。村全体に募集をかけるが,現在の会員は男女各4名であり,高齢者中心になっている。木工材料は村が買ってくれたし,加工用機械もあり,指導者もいるので,もったいないという。「炭焼き」は個人でやっている人が二人おり,販売用に作られている。「ヤマメの養殖」は,飯田市から来た人が