高知論叢102号

高知論叢102号 page 116/222

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114 高知論叢 第102号行っている。子どもが帰る可能性はないと思う。ここに住んで20年だが,それまでは隣の集落に住んでいた。畑も自宅周辺と隣の集落にある。役場までは車で15~20分,支所までは5分であり,自分....

114 高知論叢 第102号行っている。子どもが帰る可能性はないと思う。ここに住んで20年だが,それまでは隣の集落に住んでいた。畑も自宅周辺と隣の集落にある。役場までは車で15~20分,支所までは5分であり,自分で車を運転している。病院に行ったことはない。買い物は,生活用品や肥料など,大野見地区内の農協でほとんど済ませられる。ホームセンターやスーパーは地区外まで行けばあるが,不安がある。この集落は,多い時は10軒くらいあった。バスは役場までであり,あとの2世帯も車で移動している。水は完全水道であり,電話は固定式を使っている。鹿,猪,ハクビシン,カラスの鳥獣被害に遭う。鹿,猪,ハクビシンは,囲めば被害を防げるが(柵設置の補助あり),カラスの被害は防げない。ゴミ収集は週1回ある。災害不安はない。個人商店の移動スーパーがある。地区長は毎年交代するので,3年に1回,回ってくる。民生委員はいるが,来ていない。保健師も来ない。趣味は,漢詩や万葉集など,文化的な本を読むことである。昔は小中学校の教員だった。大きな出来事はない。困っていることはほとんどない。要望もとくにないが,散髪屋がなくなった(月2回,役場の診療所に出張してくるが)。うどん屋,そば屋,居酒屋はなく図表7 中土佐町大野見地区調査 ③