高知論叢102号

高知論叢102号 page 119/222

電子ブックを開く

このページは 高知論叢102号 の電子ブックに掲載されている119ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
限界集落における孤立高齢者への生活支援(下) 117要性は認めているが,組織にはなっていない。地方自治法や町の条例など法的根拠はなく,住民の自主的な自治組織ということである。それで,町の財政的支援が受けら....

限界集落における孤立高齢者への生活支援(下) 117要性は認めているが,組織にはなっていない。地方自治法や町の条例など法的根拠はなく,住民の自主的な自治組織ということである。それで,町の財政的支援が受けられず,他の地区に広がらない要因になっているのかもしれない。活動資金は,①行政からの委託事業(町道の除草,選挙ポスターの掲示板管理,体育館の管理,旧小学校全体の管理,小学校があった時は給食配達の委託も受けていた),②県社協の補助金(高齢者の生活支援事業であるが,要綱に沿った使い方が決められているので,制約になり負担になる部分もある),③運動会開催に対する補助(町から5万円,近くにある企業からも寄付がある),となっている。その他,中土佐町社協の職員(今はあったかふれあいセンターの職員)が事務局に入ってくれている。北地区振興会の状況と運営体制としては,現在180世帯(加入率100%),390人(高齢化率が約53%)となっている。スタート時は190世帯420人いたが,自然減が続いている。会費はとらず,運動会の時のみ1軒1000円の負担としている。運営委員会の組織構成は15名であり,内訳は,地域選出5名,会長委嘱5名,地区長5名となっている。全体的なことについては,運営委員会が年6~7回開催される。部会には,運営委員15名が5名づつに分かれて所属する。部会の構成員は,地区割ではなく適材適所で決めている。部会にはなっていないが,女性部もある。(出所) 大野見北地区振興会での聞き取り調査より筆者作成図表8 運営委員会の構成案繰り部会(5名)【ハード整備に関する企画調整】あんしん部会(5名)【保健福祉】・あったかふれあいセンターのサポートなど運営委員会(年5~6回)あすなろ部会(5名)【生涯学習,運動会,成人学級,音楽会】