高知論叢102号

高知論叢102号 page 121/222

電子ブックを開く

このページは 高知論叢102号 の電子ブックに掲載されている121ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
限界集落における孤立高齢者への生活支援(下) 119コーディネーター1名と運営委員2名の体制となっている。北地区,南地区の2ヶ所で「ほのぼの大野見サテライト」をやっている。北地区としては,顔を合わせる機会に....

限界集落における孤立高齢者への生活支援(下) 119コーディネーター1名と運営委員2名の体制となっている。北地区,南地区の2ヶ所で「ほのぼの大野見サテライト」をやっている。北地区としては,顔を合わせる機会になるので,引きこもり対策になっている。この空き校舎では元々月一回,モーニング喫茶をしてきたが,その時に出てこない人もサテライトには出てきている。食事提供も回数を増やしていきたい。住民の希望もある。参加者は35名であり,モーニング喫茶の時は55名になる。当初,事業の広報は町の回覧でやっていた。ひとり暮らしには直接知らせたりしていた。今は第4月曜に固定したので,認知度も上がっているのではないか。声かけもしている。住民は,利用者でもあり,サポーターでもある。(3) 北地区振興会の活動内容と今後の地域づくりについて振興会になったことで,出てこない人の把握などもしやすくなった。婦人会が合併で解散してしまった。大野見北,中央,南の3つの地区に婦人会はあったが,旧中土佐町にはなかったためである。若い人が入らないので,解散してよかったかもしれない。町から婦人会にいろいろと仕事を振られるのも負担だった。それに代わって,新しく振興会の中に女性部を作り活動をしている(今,喫茶などの活動をしているのは20人くらいであり,生け花教室を開いたり,女性消防隊を作っている)。町の健診用紙の配布・回収もしている。地区の見守り隊活動の一環として,町の保健福祉課のサポートをしている。見守り隊の隊員は26名おり,独居に限らず,高齢者世帯や身体障害者等の見守りを行なっている。常時,声かけをするなど,だいたい集落ごとに担当を決めてみている。認知症の方に対して,薬のみを朝,夕に気をつけに行く場合もある。年2回,町とも情報交換会をしている。ただ,保健師がなかなか来てくれないことが大きな課題となっている。大野見担当は1名いるが,母子担当もかねていて忙しく,ほとんど訪問がない。産休で5名中3名(大野見地区の人はいない)が休職しているということもある。中土佐地区の保健師に相談をしても遠いし,しかたがない。合併前は,村に1人,保健師がいて,すぐ来てくれた。2011年1月から,あったかふれあいセンターのコーディネーター(社協職員)