高知論叢102号

高知論叢102号 page 127/222

電子ブックを開く

このページは 高知論叢102号 の電子ブックに掲載されている127ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
限界集落における孤立高齢者への生活支援(下) 125る。介護認定を受けていない人は,希望があれば原則全員受け入れる。センターに来ることで,高齢者は変化する。表情が変わり,勇気づけられ,支えられ,認められる....

限界集落における孤立高齢者への生活支援(下) 125る。介護認定を受けていない人は,希望があれば原則全員受け入れる。センターに来ることで,高齢者は変化する。表情が変わり,勇気づけられ,支えられ,認められる。互いに理解しあい,支えあうことで参加するモチベーションが上がる。人間はお互いに成長しあっている。送迎の範囲内でサテライトを置いているので,漏れる人はいない。内容は参加者の意見を聞いて決めていく。本人の希望を基本として,健康チェック,いきいき百歳体操,食事づくり,入浴等の他,送迎,買い物,外出支援などもおこなっている。参加者の家族と繋がることを意識するようにしている。サテライトの開催頻度に差があるのは,地域の意向による。月一回で十分,あるいはそれしかできない,という地域もある。社協のコーディネーターと臨時(世話人)3名の計4名で,あったかセンター全12ヶ所を回している。ミニデイは2人体制,その他は1名で行く時もある。意思統一が大事であり,毎日ミーティングをしている。何のために手助けするのか。できるだけ,やれる人には自分でしてもらうという姿勢を大切にしている(例えば血圧計測と記録とか)。自立支援の観点から,職員が手を出し過ぎないようにしている。2011年度で,緊急雇用事業としての期間が終わるため,世話人の臨時雇用を継続するか,他の職場に斡旋するか,会長と理事の間で決めなければならない(あったかふれあいセンター事業は2012年度以降も継続予定)。北川村のあったかふれあいセンターでは,独自に運営委員会を開催してい(出所)北川村社会福祉協議会提供資料より筆者作成図表12 北川村あったかふれあいセンター事業の概要サテライトサロン週1回7ヶ所健康チェック,百歳体操などミニデイ野友,ミニデイ小島サテライトサロン月1回3ヵ所食事作り,生きがい活動など訪問送迎,買い物,外出支援