高知論叢102号

高知論叢102号 page 130/222

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128 高知論叢 第102号どは,住民全体でおこなう。地域は結束力が強く,土佐町消防団のうち,古奈川分団は定員30人のところ28人いる(普通,これだけ定員を満たしている分団は他にない)。案内用の地区限定マップを....

128 高知論叢 第102号どは,住民全体でおこなう。地域は結束力が強く,土佐町消防団のうち,古奈川分団は定員30人のところ28人いる(普通,これだけ定員を満たしている分団は他にない)。案内用の地区限定マップを作ったり,地域伝統の歌の名人(故人)の歌声を録音してスイッチを押すと地域に響き渡る装置を設置したり,という取り組みもしている(国の事業を活用しており,4集落の代表が集まって話し合い,皆で協力している)。相川地区は地域の協力が得られやすいので,新しい公共事業が優先的に回ってくる。基盤整備や下水道(農業集落排水事業)も町で最初に取り組んだ。相川地区にある組織としては,各集落の部落会議が1~2ヶ月に1回開かれており,ほとんど全戸が参加している。4部落長会議も年に4~5回開催されている(納涼祭,運動会,地区の事業計画の検討など)。町内の他地区で,部落間で協力しているというのはない。また,部落会議の全戸参加,定期開催というのも町内他地区ではなく,相川地区の特徴になっており,いろいろな問題を話しあって,解決してゆく。部落長会議とは別に,テーマごとに委員会がある。水利組合(相川地区で10くらいある)では,水源地の管理をおこなう。春に共同で整備する。水路が地区の発展の元になっているから,水源管理は大事にしている。高相土木委員会図表14 土佐町相川地区調査 ①