高知論叢102号

高知論叢102号 page 135/222

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133 論 説中欧における日本電気機械企業の現地調達大  石  達  良  はじめに1.中欧における日本企業の調達に関する先行調査研究の検討2.中欧における日本電気機械企業の現地調達の状況3.西欧におけ....

133 論 説中欧における日本電気機械企業の現地調達大  石  達  良  はじめに1.中欧における日本企業の調達に関する先行調査研究の検討2.中欧における日本電気機械企業の現地調達の状況3.西欧における日本電気機械企業の現地調達との比較おわりにはじめに日本企業は,1990年代半ば以降とりわけ2000年代初頭以降に中欧への進出を増加させてきた。それは,EU 拡大という環境の中で,欧州市場を確保し拡大するために,日本企業にとって必要不可欠な選択であった。しかし,中欧の社会・経済・経営に関する環境は日本とは大きく異なっており,中欧における企業活動は非常に多くの困難を伴うものであった。本稿では,日本企業の中欧進出において自動車産業と並んで中心的な存在である電気機械産業を対象に,部品・原材料の調達に関する考察を行う。すなわち,現地化はどの程度進んでいるのか,現地化を進展させる上でどのような問題が生じているのか,それらの問題を乗り越えるためにどのような取り組みがなされているのか,といった点について検討を行う。本稿の構成は以下の通りである。第1 節では,中欧における日本企業の調達に関する先行調査研究について検討を行う。第2 節では,現地調査の結果に基づいて,中欧における日本電気機械企業の現地調達の問題点とその改善のため高知論叢(社会科学)第102号 2011年11月