高知論叢102号

高知論叢102号 page 175/222

電子ブックを開く

このページは 高知論叢102号 の電子ブックに掲載されている175ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
173 資 料社会経済学科(1997年度まで経済学科)のカリキュラムとその担当体制の変遷青  木  宏  治  はじめにこの資料の稿は,社会経済学科の教員構成員が世代交代の時期に入り,また,地方国立大学の存....

173 資 料社会経済学科(1997年度まで経済学科)のカリキュラムとその担当体制の変遷青  木  宏  治  はじめにこの資料の稿は,社会経済学科の教員構成員が世代交代の時期に入り,また,地方国立大学の存在意義,魅力を積極的に打ち出すことが求められ,受験生人口の減少の中で,これからの社会経済学科の教育研究空間としてのアイデンティティーをどのようにつくるか,を考えることが求められ時期が到来し,これまでの理念,課題,問題点などを確かめたいという質問や説明を尋ねられる機会が何度かあったことがきっかけでまとめたものである。それに加えて,この春で私が定年退職となり,再雇用教員として最後の年となるので,学科の経緯を知る最古参となったこともあり,いく人かの若手から尋ねられたので,私の感想的コメントを付したものを作成することにした。高知大学に着任したのは34年前になる。その当時は,一般教育担当教員は専門教育担当教員に比してポスト,予算,研究費,授業科目担当数などで制度的に格差が歴然としていた。私は,一般教育の法学・憲法のポストで採用されたので,着任1年目から通年の法学(憲法を含む)の授業科目を2コマ担当した。いずれも教職免許の必修科目のこともあり,ほぼ毎年,教室定員280人満員となった。私の研究費は一般教育の非実験の学科目担当者ということで経済学等の専門科目担当教員の3分の2ほどであった。その後,数年の内に学科内の研究費等は一般と専門,実験と非実験等は差別せず一律とし,雑誌,大型コレク高知論叢(社会科学)第102号 2011年11月