高知論叢102号

高知論叢102号 page 177/222

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社会経済学科(1997年度まで経済学科)のカリキュラムとその担当体制の変遷175授業科目の開設,単位数,授業方法などは,学問研究分野の系統の拡充に沿って,学生の学習関心などもあまり考慮せずに,旧帝大の学問体....

社会経済学科(1997年度まで経済学科)のカリキュラムとその担当体制の変遷175授業科目の開設,単位数,授業方法などは,学問研究分野の系統の拡充に沿って,学生の学習関心などもあまり考慮せずに,旧帝大の学問体系に沿った学科目への準拠と接近,文部省等の設置審や学位の基準などによって決定されてきた。カリキュラム体系として大学を含む高等教育を取り上げたのは,いわゆる46答申といわれる中教審「教育改革のための基本的施策―今後における学校教育の総合的な拡充整備のための基本的施策について」1971(昭和46)年である。大学の設置基準における一般教育と専門教育の区分,履修単位数,学位の種類など,カリキュラムの制度的枠の見直しの指摘が提起された。実際に大幅な弾力化は,この後20年を要し,1991年に大学審議会答申「大学教育の改善について」「学位制度の見直し及び大学院の評価について」が出され,同年に答申に沿っての大学設置基準の改正等が行われるまで要した。こうした制度的な変化に影響されていかに社会経済学科のカリキュラムは変遷してきたか,を時期区分し,年表風に概観する。なお,カリキュラムは学生像と密接な関係をもつことから,入試制度の関連も真剣に合わせて論議するべきであると考え,そのことも含めて摘示する。経緯                            1977(昭和52)年度 ・文理学部の分離独立として人文学部。・人文学部は文学科と経済学科の2学科体制となる。1979(昭和54)年度 ・「共通一次試験」の導入。                            1989(平成元)年度 ・経済学科は,13学科目制から4大学科目制へ移行。1989(平成元)年度 ・推薦Ⅰを商業科推薦のみで導入。1990(平成2)年度 ・「大学入試センター試験」の導入。・私費外国人留学生試験の導入。1991(平成3)年 ・大学設置基準等の改正により一般教育及び専門教育等の科目区分の廃止。