高知論叢102号

高知論叢102号 page 207/222

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社会経済学科(1997年度まで経済学科)のカリキュラムとその担当体制の変遷205授業科目単位数担当者の所属必修選択社経国社コミ黒潮研非常勤現代職業研究2 ○外国書講読Ⅰ 2 ○外国書講読Ⅱ 2 ○アドバンスト講義....

社会経済学科(1997年度まで経済学科)のカリキュラムとその担当体制の変遷205授業科目単位数担当者の所属必修選択社経国社コミ黒潮研非常勤現代職業研究2 ○外国書講読Ⅰ 2 ○外国書講読Ⅱ 2 ○アドバンスト講義Ⅰ~複数2 ○職業指導概論2 ○総合地域政策特殊講義(ビジネス英語Ⅰ) 2 ○総合地域政策特殊講義Ⅰ~複数2国際社会特殊講義Ⅰ~複数2 ○≪コメント≫2003年10月に高知医科大学と統合し,2004年4月に国立大学は一斉に法人化した。大学の組織運営方式はその慣習も含めて高知医科大出身学長が就くことにより,総合の国立大学のものから新設単科大学のそれがよいものと変更していったと言える。カリキュラムについては,教養の考え方,具体的には共通教育の位置付け,理解の仕方は相当に乖離していた,と言ってよい。キャンパスが別で離れている不便さも影響している。共通教育を含む学士課程教育のカリキュラム体系をどうするか,を再度,学科,人文学部として構築する課題はあるように思う。社会経済学科の学生に共通教育の科目区分,それぞれの科目,基軸科目,共通基礎,専門の一年生時履修科目などの履修の適時性を納得をえられるように事前に教示することの必要があろう。統合,法人化後は,人文学部,社会経済学科としては取り立ててのカリキュラム論議は活発になされてこなかったが,その基底には,後述のように,統合,法人化後には大学内外で人文学部の不要論,将来に再編縮小論が播かれるという状況の中では,大学の執行部から提起される文理融合への教員組織の再編論,大学院の統合論,定員削減などへの対応に追われたというのが実態である。しかし,社会経済状況の変化に影響されての学生の大学への期待,進路などへの意識変化もあることも感じる。実学や就職も大事だけれど,やりたいことを見つけ,関心,興味のあることを大学で学んでみるという学生が確実に増えていると思われる。こうした学生の要求に応える価値ある大学をどう作るか,カリ