高知論叢102号

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32 高知論叢 第102号簡素化プロジェクトは,フェーズごとに検討を行い,完成したものから段階的にIAS 第39号をIFRS 第9 号に置き換え,最終的にIFRS 第9 号という新しい金融商品会計基準を完成させるというものであ....

32 高知論叢 第102号簡素化プロジェクトは,フェーズごとに検討を行い,完成したものから段階的にIAS 第39号をIFRS 第9 号に置き換え,最終的にIFRS 第9 号という新しい金融商品会計基準を完成させるというものである。プロジェクト開始時点においては2010年末の完成を目指していたが,現在(2011年8 月),このプロジェクトは2011年第2 半期に終了することを目指している。 図表4 2011年8 月における金融商品会計基準簡素化プロジェクトの進捗状況フェーズ進捗状況フェーズ1:分類と測定IFRS 第9 号「金融商品」は2009年11月に公表され,金融資産の規定を含んだものであった。金融負債の規定は,2010年10月にIFRS 第9 号に加えられた。金融負債の規定のほとんどは,IAS第39号から変更することなしに繰り越した(carried forward)ものである。しかし,自身の信用リスク問題を表明するための金融負債の公正価値オプションにいくつかの変更がある。2011年8 月4 日,審議会はIFRS 第9 号の強制的な発効日を現在の2013年1 月1 日以降に開始する会計年度に適用するのではなく,2015年1 月1 日以降に開始する会計年度とするための公開草案を公表している。いずれも早期適用は引き続き認められる。公開草案のコメント締め切りは,2011年10月21日となっている。フェーズ2:減損の方法補足される文書(supplementary document)「金融商品:減損」は,2011年1 月に公表された。コメント締め切りは,2011年4 月1 日で,再審議(redeliberations)が継続中である。フェーズ3:ヘッジ会計公開草案「ヘッジ会計」は,2010年12月に公表された。コメント締め切りは2011年3 月9 日で,再審議が継続中である。(出所: http://www.ifrs.org/Current+Projects/IASB+Projects/Financial+Instruments+A+Replacement+of+IAS+39+Financial+Instruments+Recognitio/Financial+Instruments+Replacement+of+IAS+39.htm(2011/8/22)) 図表5 2011年8 月における金融危機に関連するプロジェクトの計画2011 Q3 2011 Q4 2012 MoU JointIFRS 第9 号の強制発効日の延期Publish ED減損Re-ED or Review draft ○ ○ヘッジ会計一般ヘッジ会計Ballot(target IFRS Q4) ○マクロヘッジ会計Publish ED資産と負債の相殺Ballot(target IFRS Q4) ○ ○連結-投資会社Publish ED ○(出所:http://www.ifrs.org/Current+Projects/IASB+Projects/IASB+Work+Plan.htm    (2011/8/22))