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100 高知論叢 第103号にA集落から2名,B集落から3名に集まってもらい,A集落内にある共用の集会所で面接調査を行った。A 集落は20世帯,人口42名,B 集落は6 世帯,人口7 名であった。明治中ごろには,A 集落....

100 高知論叢 第103号にA集落から2名,B集落から3名に集まってもらい,A集落内にある共用の集会所で面接調査を行った。A 集落は20世帯,人口42名,B 集落は6 世帯,人口7 名であった。明治中ごろには,A 集落では380名ほど,B 集落では280名ほど暮らしていたというが,戦後の高度経済成長の労働力移動,小学校廃校などにより人口が激減した。(2)「共助」の課題を引き出すワークショップ平成21年8月,再度A集落とB集落を訪問し,地域の課題と良さ(固有価値)を生かした地域づくりの方法を,なるべく多くの住民に集まってもらって,住民自身に議論してもらった。A 集落とB 集落が合同でワークショップを行った。前年の訪問調査時とは様子が異なり,議論による相乗効果もあって,魅力的で生き生きとした地域活動のアイディア,提案が示された。厳しい条件下にあっても,コミュニケーションを通じたコミュニティの再生の兆しが芽生えつつあり,「再生」に向けて活気ある提案がなされた(図表Ⅲ-2,Ⅲ-3,Ⅲ-4)。また,ワークショップを通じて,「まだ,あきらめていない」という気迫を感じることができた。参加者を3班に分け,問題点を出し合った上で,それらを「自助(自分でできること)」,「共助(地域で取り組むこと)」,「公助(役場にお願いすること)」の3つのレベルに分類して話し合ってもらった。以下は,各班の話し合いのまとめである。図表Ⅲ-2 集落の課題を出す