103号

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限界集落における孤立高齢者への生活支援(完) 115したいことを話し合って計画・企画し,それを実行に移してみて,一定期間後,評価・ふり返りをおこない,失敗の原因や改善課題を話し合う。計画が現実離れしていた....

限界集落における孤立高齢者への生活支援(完) 115したいことを話し合って計画・企画し,それを実行に移してみて,一定期間後,評価・ふり返りをおこない,失敗の原因や改善課題を話し合う。計画が現実離れしていたのではないか,地域のニーズを見誤っていたのではないか,場所や時間が悪かったのではないか,内容に工夫が必要だったのではないか,呼びかけ方が足りなかったのではないか,等を話し合い,改善してゆく。住民自身ができることを一つでもトライして,達成できれば大きな自信になり,他の活動を始める意欲もわいてくるし,失敗しても,皆で原因を見つめ直すことによって改善方法を見出せる。そのような住民の主体的な活動を中心に据えつつ,社協や行政,関係機関等が,その積極的な応援団として機能するならば,文字通り,住民が主人公の生き生きとしたまち・むらづくりが実現してゆくであろう。地域福祉(活動)計画等を生かした地域づくりの目標設定は,以下のようなイメージになる。各地区単位で,地域の良さや固有価値を生かすとともに,地域の生活課題を解決しながらめざす地域づくりの方向として,自分たちの地域目標を立てる(大目標)。さらに,そのための重点目標を立てる(中目標)。そして,各重点目標を実現するための具体的な取り組み内容を明確化する(小目標)。それらの各地区計画を市町村全体のものに総合化したものが,地域福祉(活動)計画の全体計画になる。逆に言えば,市町村全体の地域福祉(活動)計画を策定した後に,各地区単位の計画を抽出することもできる。たとえば,ある地区は全体計画のうち,重点目標A,B,C に取り組むが,別の地区はB,C,D,さらに別の地区はA,E,Fというように,地域性や地域のニーズに合わせて,「地域の顔」が見える計画を全体計画の各論としてもつことが,住民の目標意識が明確にすることになる。社会福祉協議会Plan改善PDCA サイクル計画実行各専門機関→ 住民←行政Action Do評価・ふり返りCheck各事業所・施設↓↓↑↑←計画策定→