103号

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雇用のミスマッチについての一考察127の量(県内の量,県外求人情報),②求人情報の質(求人企業の状態,業務内容,採用条件の詳細),③データ・アクセスの利便性(ハローワークの立地上の問題,休日利用およびハ....

雇用のミスマッチについての一考察127の量(県内の量,県外求人情報),②求人情報の質(求人企業の状態,業務内容,採用条件の詳細),③データ・アクセスの利便性(ハローワークの立地上の問題,休日利用およびハローワーク以外での入手,新規求人の即時入手,個人の条件に応じた求人情報の提供)の3 つである7。2 企業の人材ニーズ・情報ニーズ次に,企業側の人材ニーズと情報のニーズをみてみると,企業側にも求人活動に際しての情報欠乏感が生じていることがわかる。企業は「必要な人材(必要な技能・技術・資格をもつ人材など)を見つける方法」について,「見つける方法があればよいと思っている」が60.6%を占め,「見つける方法はないが,とくに必要ない」は14.5%,「見つける方法がある」は10.4%となっている。これを産業別にみても,従業員規模別にみても,いずれも「見つける方法があればよいと思っている」が最も高く半数を超える。「見つける方法がある」のは医療・福祉で16.5%と,そのほかの産業よりも若干高い。「見つける方法がある」と答えた企業の自由記述から,その方法は,①職員の紹介・ネットワーク,②ハローワーク,③養成校・専門学校への求人,④民間企業に依頼,⑤求人情報産業の活用(求人情報ナビ,新聞社),⑥人材バンク,⑧自社での採用試験・面接・履歴書などである8。次に,企業が,従業者確保及び活用にあたって重視する点については,「中途採用(正規従業員)の重視」が41.0%で最も多く,ついで「新規学卒者(正規従業員)の採用を重視」が38.5%となっている。これを産業別にみると,運輸業,建設業,医療・福祉及び製造業では「中途採用(正規従業員)の重視」,サービス業,卸・小売業及びその他産業では「新規学卒者(正規従業員)の採用を重視」の比率が最も高く,従業者規模別にみると,49人以下の規模階層では「中途採用(正規従業員)の重視」,の比率が最も高くなっている。全体的に中途採用に意欲のある企業は少なくない。7 高知県地域共同就職支援センター,前掲報告書,136-137頁。8 同,128頁。