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青木宏治先生のご退職にあたって社会経済学科長 中 川 香 代  青木宏治先生のご退職にあたり,先生のご略歴・業績・貢献について述べさせていただきます。青木宏治先生は,国際基督教大学,東京都立大学大学院....

青木宏治先生のご退職にあたって社会経済学科長 中 川 香 代  青木宏治先生のご退職にあたり,先生のご略歴・業績・貢献について述べさせていただきます。青木宏治先生は,国際基督教大学,東京都立大学大学院を経て,1978年4 月に高知大学に講師(人文学部)として着任されました。1979年4 月には助教授,1988年4 月に教授となられ,ご着任以来34年の間,人文学部において教育研究にたずさわってこられました。青木先生のご研究は,第一に「教育を受ける権利」の内容と救済,第二に基本的人権の保障における地方自治体の役割,さらに第三にアメリカ合衆国における教育人権の実相と比較という主に3 つの研究分野であり,それらを今日までライフワークとされてきました。アメリカ合衆国のご研究を中心に,American Council of Learned Societies(ACLS)のScholarship,文部省短期在外研究,フルブライト上級研究員の立場で,また科学研究費基盤研究での海外調査で,アメリカ,オーストラリアにて国際的に活躍されてきました。こうしたご研究の成果は,数多くの学術論文,編著書,学会発表,判例研究,翻訳,書評などの業績として残されています。教育においては,大学院生の研究を指導し,法律の専門科目と演習で人文学部の学生を育て,そして,共通教育科目の「憲法を学ぶ」(かつての一般教育科目の「憲法」),「平和と軍縮」などで,高知大学全学部の学生に影響を与えてこられました。また,他大学においても,主なところで,香川大学・愛媛大学連合大学院法務研究科,鳴門教育大学大学院,高知県立女子大学,高知短期大学,高知工業高等専門学校,放送大学などで教えてこられました。授業は豊かな研究活動と幅広い教養と深い思想に裏打ちされたものであり,独特な語り口で展開される講義で多くの学生を学問へと導いてこられました。大学の管理運営の面においても重要な役職の任を果たしてこられました。主