103号

103号 page 76/154

電子ブックを開く

このページは 103号 の電子ブックに掲載されている76ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
70 高知論叢 第103号 Ⅲ 土佐町相川地区の取り組み Ⅳ 小括 …以上,(下)第6章 限界集落における高齢者の支援システム Ⅰ 行政システム Ⅱ 財政システム Ⅲ 地域社会システム Ⅳ 地域福祉システム ....

70 高知論叢 第103号 Ⅲ 土佐町相川地区の取り組み Ⅳ 小括 …以上,(下)第6章 限界集落における高齢者の支援システム Ⅰ 行政システム Ⅱ 財政システム Ⅲ 地域社会システム Ⅳ 地域福祉システム …以上,(完)第6章 限界集落における高齢者の支援システムはじめに本研究は,過疎・中山間地域で高齢化率50%を越えた「限界集落」及び「限界自治体」に関する以下の3点を目的として取り組んできた。① 高齢者などの孤立した地域住民・世帯が抱える介護(予防)・保健福祉・医療ニーズ,家族との関係,仕事と収入,住居,近所づきあい,移動・交通,生きがい・趣味,地域福祉活動,地域生活の継続などに関する生活実態と支援課題を面接調査等により総合的に調査・分析する。② それらの多面的な生活支援課題に対する地域・コミュニティや社会福祉協議会・NPO,市町村・県など,地域福祉と行財政施策の両面での具体的な支援のあり方や方法を実証的に明らかにする。③ ①と②を総合化しつつ,過疎地域・限界集落の「維持可能な社会」のあり方を考察し,支援モデルを構築する。とりわけ,③に向けた作業を進めるために,②として,高知県大豊町(本稿・上),高知県仁淀川町および長野県阿智村(本稿・中)を取り上げ,高齢者の地域生活支援に向けた行政支援と地域支援のあり方を考察するために,行政支援と地域福祉からの支援の双方においてユニークな取組みを進めている市町村・地域に焦点をあてて,フオーマル,インフオーマルな支援システムのモデル構築の基礎作業を進めてきた。さらに,香美市物部町と中土佐町大野見地区の少数世帯集落における高齢者