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TPP参加が高知県経済に与える影響評価69投入額及び粗付加価値額から差し引くことで,その他の耕種農業部門の中間投入額及び粗付加価値額を求めた。同様の作業を肉用牛部門でも行うことで,その他の畜産部門の中間投....

TPP参加が高知県経済に与える影響評価69投入額及び粗付加価値額から差し引くことで,その他の耕種農業部門の中間投入額及び粗付加価値額を求めた。同様の作業を肉用牛部門でも行うことで,その他の畜産部門の中間投入額及び粗付加価値額を求めた。中間需要額については各部門ごとに米部門と肉用牛部門に対応する投入係数を全国表より求め,高知県表の各部門の生産額を乗じることで,米部門と肉用牛部門の中間需要額を求めた。そして,耕種農業部門と畜産部門の中間需要額から米部門と肉用牛部門の中間需要額を差し引くことで,その他の耕種農業部門とその他の畜産部門の中間需要額を求めた。最終需要部門についても中間需要部門と同様の処理を行った。在庫純増については,当該部門における全国表の生産額に占める在庫の構成比を求め,高知県表の生産額に乗じることで在庫純増を求めた。この時点で中間需要部門(中間投入部門),粗付加価値部門および県内生産額が確定している。最終需要部門については移輸出・移輸入が未確定であるが,移輸出と移輸入を足し合わせたものを純移輸出とすれば,県内生産額から既に確定している部門を差し引くことで純移輸出が求まり,投入=産出バランスが満たされた表となる。次に,この純移輸出から移輸出と移輸入を分割する作業を行う。全国表には移出及び移入の概念が無いため,四国経済産業局が公表している平成17年四国地域産業連関表より米部門,肉用牛部門の暫定的な自給率を求めた。そして,米部門と肉用牛部門の地域供給係数を求め,暫定的な自給率の修正を行う。地域供給係数とは当該部門の生産額を,当該部門の中間需要額で除したものを高知県および四国で求め,その比率を計算したものである。いくつかの種類が考えられるが,今回我々が採用した地域供給係数は以下のものである。(高知県の当該産業生産額/ 高知県の当該産業中間需要額)  地域供給係数=    (四国の当該産業生産額/ 四国の当該産業中間需要額)このようにして求めた地域供給係数を用い,次の式で自給率に対して修正を行った。(1-自給率)          修正自給率= 1-        地域供給係数