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24 高知論叢 第105号1.IAS 第39号の置き換えプロジェクトの進捗状況(2012年9 月)2012年9 月におけるIASB の金融商品プロジェクト(IAS 第39号の置き換え)の進捗状況は,図表1 に示した通りである。フェーズ1 ....

24 高知論叢 第105号1.IAS 第39号の置き換えプロジェクトの進捗状況(2012年9 月)2012年9 月におけるIASB の金融商品プロジェクト(IAS 第39号の置き換え)の進捗状況は,図表1 に示した通りである。フェーズ1 では,IFRS 第9 号の適用日の延期に加え,限定的な修正を行うためリオープンとなっている。フェーズ2 では,IASB とFASB の足並みがそろわず,コンバージェンスが困難な状況となっている。フェーズ3 においても,IAS 第39号のヘッジ会計に関する基準を置き換えると考えられるドラフトが公表されているものの,FASB とのコンバージェンスは難しい状況である。2.フェーズ1「分類と測定」の状況? IFRS 第9 号の公表IASB は,金融商品会計基準(IAS 第39号)の複雑性の原因を保有目的区分ごとに異なる測定方法にあるという考えから,フェーズ1 では分類と測定について検討が行われた。 図表1 IAS 第39号の置き換えプロジェクトの進捗状況(2012年9 月時点)フェーズ状    況フェーズ1:分類と測定IFRS 第9 号を2009年に公表,2010年に金融負債の規定を追加した。2011年11月,IFRS 第9 号の限定的な修正を検討することを決定。2011年12月,適用を2015年1 月1 日以降に開始する会計年度に延期することを公表。フェーズ2:減損方法2011年1 月に「金融商品:償却原価と減損」の公開草案への補足を公表。コメントを2011年4 月1 日に締め切り,再審議を継続中。フェーズ3:ヘッジ会計2010年12月公開草案「ヘッジ会計」を公表。コメントを2011年3 月9 日に締め切り,再審議を完了。2012年9 月7日にドラフトが公表された。マクロ・ヘッジについては,2012年の第3 または第4 四半期にディスカッション・ペーパーを公表する予定。(出所:IASB のホームページをもとに筆者が作成)