106号

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26 高知論叢 第106号以下の図表は賞勲年金額 官別賞勲者数,勲功別人数である。明治27年,功一級900円,功七級は65円であり,翌明治28年には功一級が1,500円,功七級100円に引き上がられた。生存者と戦死者との間....

26 高知論叢 第106号以下の図表は賞勲年金額 官別賞勲者数,勲功別人数である。明治27年,功一級900円,功七級は65円であり,翌明治28年には功一級が1,500円,功七級100円に引き上がられた。生存者と戦死者との間に公平性を欠くとして,戦没者一時金を改正されたが,その金額は大正期まで大きく変わらなかった。明治末期には文官の叙勲者が増加した時期もあったが,年金支給額の9割以上は武官であり,武官中心に増加した金鵄勲章によって,日露戦後における賞勲年金は2,000万円近くになっていた。章勲年金がその後の国家予算を圧迫する大きな要因の一つであった27。27 明治30年の経常歳出は2億円を超える水準であった。表10 明治28年殊勲,勲功戦死者への一時金額(円)殊勲甲殊勲乙勲功特大将15,000 10,000 5,500中将13,000 8,500 4,500少将11,000 7,000 3,700曹長3,300 2,000 700一・二等兵1,800 1,100 400表11 文官賜金一時金額(大正8年)親任官高等官一等官中略八・九等官勲功5000円? 4000円4000円? 3300円  800円? 550円勲労3000円? 1700円2400円? 1500円  400円? 250円功労1300円? 500円1100円? 400円  150円? 110円武官賜金一時金額(大正8年)(円)大将中将中略少尉勲功5000 ? 3500 4000 ? 2800   800 ? 560勲労3000 ? 2000 2400 ? 1600   500 ? 300功労1500 ? 1000 1200 ? 800   250 ? 170『賞勲局資料集』より作成