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1 論 説武官の人事評価に関する歴史的研究   陸海軍将官の進級と人事考課   田 村  安  興   目 次序1. 考科令と位階制2. 幕藩期の位階と士族3. 維新官吏の位階制4. 叙勲制度による武官職制の完....

1 論 説武官の人事評価に関する歴史的研究   陸海軍将官の進級と人事考課   田 村  安  興   目 次序1. 考科令と位階制2. 幕藩期の位階と士族3. 維新官吏の位階制4. 叙勲制度による武官職制の完成5. 武官の職制と考課6. 人事大権のシステム7. 大将人事と陸海軍の進級結序今日通用している人事考課という日本語の語源は,明治以降の武官考課である。遡れば律令考科令にあり,さらにその由来は中国王朝の科挙に至る。日本の位階制も中国の王朝に由来するが,官吏の出自が昇進に影響した。日本の人事評価のあり方は,古代から日本社会に連綿として継承されてきたものであった。日本の武官1の人事評価については,軍事史学会を中心に一定の研究の蓄積がある2。先行研究で明らかにされている事は以下の点である。日本の陸海軍は高知論叢(社会科学)第106号 2013年3 月1 日本軍の階級は,将官,佐官,尉官,准士官,下士官に区分された。将官とは親任官または勅任官であり,主として大将,中将,少将を指し,将校とは尉官以上を指す。2 山村健「旧軍の人事評価制度 勲章と武功認定 」『戦史研究年報第9号』平成18年(防衛省防衛研究所)所収。山口宗之氏は,陸軍将官2,476人中陸軍大学とこれに準ずるノンキャリア組のうち大将に昇進したものは1名のみであるが45名が少将以上に進級し高知大学経済学会正会員名簿  (50音順)(◎運営委員長,〇運営委員,□会計監査)高 知 論 叢 ( 社会科学)第 106 号2013年3月20日 発行編集者池  田  啓  実発行所高知大学経済学会〒780?8520 高知市曙町2丁目5番1号高知大学人文学部社会経済学科資料室内T E L 0 8 8 ? 8 4 4 ? 8 4 3 0印刷・製本弘文印刷株式会社( 高知市与力町5 - 16)本学会誌に掲載された著作物の全ての著作権(著作権法第21条~第28条の権利を含む)は,高知大学経済学会に帰属します。 飯  國  芳  明◎池  田  啓  実 石  筒     覚 伊  丹     清 稲  田  朗  子 岩  佐  和  幸□上  神  貴  佳○上  田  健  作 円  谷  友  英 大  石  達  良 岡  田  健 一 郎 緒  方  賢  一 切  詰  和  雅 佐  野  健 太 郎 霜  田  博  史○蕭     紅  燕 新  保  輝  幸 鈴  木  啓  之 田  中  康  一○田  村  安  興 中  川  香  代 中  澤  純  治 中  西  三  紀 中  道  一  心 西  島  文  香 堀     美  菜 森     直  人 山  内  高 太 郎 横  川  和  博