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武官の人事評価に関する歴史的研究31資料1 考課表雛形①所管職官氏名族籍陸軍出身誕生現官除任進級戦役賞罰上官所見調整官所見乙号雛形 用紙は美濃紙 一葉にて不足するときは数葉を連綴すべし考課表記入事項....

武官の人事評価に関する歴史的研究31資料1 考課表雛形①所管職官氏名族籍陸軍出身誕生現官除任進級戦役賞罰上官所見調整官所見乙号雛形 用紙は美濃紙 一葉にて不足するときは数葉を連綴すべし考課表記入事項例職官姓名:何職,何官,爵  族籍:何府県,族,平民陸軍出身:年月日,教導団,士官学校,候補生,誕生,現官除任進級:年号月日,陸軍歩兵二等軍曹,何官,戦役,出身前後に関わらず簡単に記載賞:章典は出身以後記載  罰:刑罰は出身以後に関わるものを記載(防衛省防衛研究所史料所収)新兵にとって,自らの考課に関して上官から質問され調書を取られることは快いことではなかったことが以下の記述からも窺える。新兵が中隊長から考課に関連して質問を出されて困惑した,という逸話が残されている。「考課表の材料にする 中隊長から入隊の所感と自己の嗜好物及び特有の技能を聞かれた…考課表は人物鑑定書みたいなもんです」35 しかし,班長は罠に掛けて本音を吐かせた結果,英文学,法律,染色,法律が得意と書くと,法律が得意だとは生意気だとして新兵はいじめられたという。35 池田極外『苦楽新兵の生活』興成館書店大正4年291頁~293頁