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武官の人事評価に関する歴史的研究59の県は石川県1人だけである。旧海軍士官学校出身者は,5期までの17人中,鹿児島県出身者は12人と圧倒的に多く,次いで皇族が2人,4人は海外海大出身である....

武官の人事評価に関する歴史的研究59の県は石川県1人だけである。旧海軍士官学校出身者は,5期までの17人中,鹿児島県出身者は12人と圧倒的に多く,次いで皇族が2人,4人は海外海大出身である。陸軍大将は草創期においては薩長出身が多く,海軍は鹿児島が圧倒的に多い。草創期において陸海軍大将人事は藩閥色が濃厚であるが,以後は陸海軍士官学校,兵学校,陸海軍大学校卒業生の中から抜擢されており,明治後期以降藩閥色は薄まった。(2)大将人事と進級陸海軍草創期において,旧長州藩,旧薩摩藩出身の大将を輩出した要因は,両藩の旧士族出身者が,明治初年において多数登用され,武官となったためであり,藩閥として後日揶揄されたが,それ自体は歴史的経緯によるところが大きい。その後,陸軍士官学校,海軍兵学校,陸・海軍大学校制度が成立し,同図11 海軍兵学校卒業期別将官数(%)注) 第1期 明治6年卒(2名)~第39期 明治44年卒(148名)0.010.020.030.040.050.060.070.080.090.0第1期第6期第10期第14期第18期第22期第26期第30期第34期第38期大将その他将官