高知論叢107号

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8 高知論叢 第107号第2章 高知県における療養病床の現状1.調査研究の目的高知県における療養病床を対象に,介護療養病床・医療療養病床の別に,①病床数や看護師や介護職員の数といった施設の現状把握,②患者....

8 高知論叢 第107号第2章 高知県における療養病床の現状1.調査研究の目的高知県における療養病床を対象に,介護療養病床・医療療養病床の別に,①病床数や看護師や介護職員の数といった施設の現状把握,②患者数や平均在院日数,入院患者の医療区分・ADL 区分などの現状把握,③看護職の業務の実態把握,④医療区分の適用上の問題や病床転換のあり方などを明らかにし,①医療区分の問題点や運用上の課題,診療報酬のあり方など制度的課題,②看護職と介護職の職務内容や連携のあり方など専門職の現状と問題点,さらには,③療養病床のあり方と「医療費適正化」政策の課題などを検討・考察することを目的とする。2.調査の概要本調査は,高知県に所在する療養病床を有するすべての医療施設(総数94,うち病院86,診療所8 ,2010年9 月時点)(図表7 )を対象とし,調査票の配布および回収は郵送法によった。調査基準日は2010年10月1 日,回収率は29.8%であった。なお,各調査項目によっては無効回答も若干含まれ,有効回答数は項目により異なっている。図表7 医療施設種別・医療圏域別の本調査対象医療施設数                      (2010年9月時点)安芸中央高幡幡多合計病院2 65 6 13 86診療所2 4 1 1 8合計4 69 7 14 94調査票は「施設票」と「看護職票」の2種類により構成した。まず「施設票」は,①医療・介護別の療養病床数と入院患者数,平均在院日数,②医療区分,ADL 区分,要介護度別の入院患者数,③医療区分のあり方,④療養病床転換についての現状や意向,⑤患者が適切なケアを受け,QOL を維持・向上する