高知論叢107号

高知論叢107号 page 129/180

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日米開戦前の御前会議と帷幄上奏に関する書誌的研究46資料一二 大本営政府連絡会議議事録(昭和一六年一〇月二三日)上奏関係綴其一自昭和十六年十月至十二月 大本営総長杉山? 次長塚田? 部長 課長服部花....

日米開戦前の御前会議と帷幄上奏に関する書誌的研究46資料一二 大本営政府連絡会議議事録(昭和一六年一〇月二三日)上奏関係綴其一自昭和十六年十月至十二月 大本営総長杉山? 次長塚田? 部長 課長服部花押南方作戦全般ニ関スル件上奏案 青字修正案資料一二「九月六日御前会議決定『帝国国策遂行要領』ノ具体的研究」の中に開戦を見据えた御前兵棋作戦実施図が含まれる。昭和一六年一一月一五日午後一時より三時間にわたって御前兵棋作戦が実施されたことが議事録に記されている。実施された場所は宮中大本営兵棋室であった。御前兵棋実施要項には「大元帥陛下ニ対シ奉リ近ク発動ヲ予定セラルル作戦計画ヲ大本営陸海軍合同シテ御説明」とある。一一月五日の御前会議については後日、外交交渉の経緯が外務省から報告され、表向きは同日の御前会議は日米交渉が議論された事になっているが三八、中心事項は作戦準備であった。この日の兵棋作戦は南方作戦と、それに関連した太平洋図が天皇の前に示され、六名の将官が兵棋作戦の駒を動かして説明した。天皇の左後方には侍従武官長、右後方には元帥が着席した。兵棋図の左側には陸軍参謀