高知論叢107号

高知論叢107号 page 134/180

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41 高知論叢 第107号一、経過午前九時三十分~十時四十分 總理謹聴  十時四十分~十一時三十分 外相謹聴  十一時三十分~午後一時 質問午後一時~二時 御陪食  二時~三時 御学問所ニテ相互ノ所見開陳  三....

41 高知論叢 第107号一、経過午前九時三十分~十時四十分 總理謹聴  十時四十分~十一時三十分 外相謹聴  十一時三十分~午後一時 質問午後一時~二時 御陪食  二時~三時 御学問所ニテ相互ノ所見開陳  三時~四時 質問、所見二、大体ノ意嚮ハ對米忍ニ而現状維持ヲ主張スルモノ三分ノ二、對米開戦已ムナシトスルモノ三分ノ一ニシテ、全者ハ積極開戦ハ「ドガ貧」ニ陥ルモノニシテ、現状維持ハ「ヂリ貧」ナリ、ヂリ貧中何トカ策ヲ廻スヲ適當ナリトスル主張ニシテ、御前ニテ所懐ヲ陳述セル時モ廣田、林、阿部以外ハ現状維持ヲ進言シ、現状維持論ニ對シテハ總理ハ各人ニ對シ一々反駁説明シ、オ上モ御納得アリシモノト推察セラル積極論ハ廣田、林、阿部ニシテ 特ニ阿部ハ強硬ニ主張セリ現状維持論ハ岡田、若槻、最モ強ク特ニ岡田ハ主張セリ三、本会合ノ性質ハ真ニ特例ニシテ宮中ニ於テ十一月二十七日連絡会議ニ議決セラレタルモノナリ(附十一月二十六日上奏御下問綴参照)(三)大本営「御前会議議事録」三四の検討1.昭和一六年九月六日「御前会議議事録」要旨本節では「帝国国策要領」を決定したとされる昭和十六年九月六日の御前会議記録を検討する。昭和一六年の七月から一二月にかけて、四回の御前会議が開かれた。御前会議議事録は公式には、東京裁判中は関係者の手で隠され、連合国側の目に触れることはなかったとされている。昭和十六年九月六日御前会議の議事録複写は以下の、資料一一、一二に示した部分であり、タイピストによって印字されたものである。議事録の原本には有末の印が付されており、参謀本部第二〇班班長、有末次の責任で書かれた議事録である。昭和一六年(一九四一年)九月六日第六回御前会議(決定 国国策遂行要領、対米英蘭戦準備を概ね一〇月下旬を目途に完整)昭和一六年(一九四一年)九月六日(土)一〇:〇〇より一二:〇〇まで、第六