高知論叢107号

高知論叢107号 page 174/180

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1 高知論叢 第107号 論 説   日米開戦前の御前会議と帷幄上奏に関する書誌的研究田  村  安  興  序倭やまとは言こと霊だまの国と詠われてきた言霊とは、やまと言葉に限らず、この国で使われてきた言....

1 高知論叢 第107号 論 説   日米開戦前の御前会議と帷幄上奏に関する書誌的研究田  村  安  興  序倭やまとは言こと霊だまの国と詠われてきた言霊とは、やまと言葉に限らず、この国で使われてきた言葉に秘められた霊力、神秘的な力を意味した。天皇が天神地祇と対話する時の言葉や、特別な儀式が行われる際に天皇が詠ずる宣せん命みょう一は政治的な言霊そのものであった。今日まで伝えられている万葉の歌謡に詠われた言霊は文学的、宗教的な意味だけではなく政治的な意味が込められていた。特に、為政者が使う言霊は、一般人には理解し難 目 次序一.帷幄上奏の書誌的検討(一)明治天皇への帷幄上奏例(二)昭和天皇への帷幄上奏例(三)『侍従武官長奈良武次日記』にみる帷幄上奏二.日米開戦前における御前会議の検討(一)参謀本部第二〇班「機密戦争日誌」(「昭和日記」)の検討(二)参謀本部第二〇班「上奏時御下問奉答綴」の検討(三)大本営「御前会議議事録」の検討(四)「木戸幸一日記」の検討(五)「近衛文麿手記」の検討(六)「東條英機獄中手記」の検討(七)「石井秋穂大佐回想録」等の検討(八)御前会議議事録としての「田中新一中将業務日誌」結高知論叢(社会科学)第一〇七号 二〇一三年七月