高知論叢107号

高知論叢107号 page 20/180

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18 高知論叢 第107号・全廃の意義が不明瞭。・介護難民が多く生まれるから。・介護保険創設からわずか11年で全廃方針となり,老健施設,或いは老人ホーム,在宅への移行を余儀なくされます。根本にあるのは,制度運....

18 高知論叢 第107号・全廃の意義が不明瞭。・介護難民が多く生まれるから。・介護保険創設からわずか11年で全廃方針となり,老健施設,或いは老人ホーム,在宅への移行を余儀なくされます。根本にあるのは,制度運営,継続のための削減策であるとしか思えません。・全廃された場合,患者様の行き場所がなくなる。福祉施設等を増やすことが重要と考える。また,費用面でも低額で年金生活者も入所できる施設を増やすことをしなければ,全廃した場合,在宅にも帰れず医療機関の対応も困難となる。・転換後の運営が見えてくるまで「どちらでもない」。・医療を受けながら療養できる介護療養病床は,御家族より「安心感がある」という声を多く聞きます。在宅復帰には,御家族の協力が必要であり,社会支援サービスだけでの生活は現実的に困難です。患者をとりまく家庭環境,家族の高齢化,さまざまな理由で在宅療養に移行できない方が多く入院されています。また,高齢,重介護で何らかの医学的フォローが必要であり,看取りまでの対応が必要な患者が増加しています。この現状から,患者・御家族が安心して療養が継続できる介護療養病床は,存続していただきたいと強く思います。介護病床では,平等な契約,ケアプランの透明性,対話,尊厳,信頼などが大切にされています。より理想的な形として,育成し整備することが大切ではないでしょうか。・現状では反対。後継体制をどうするかについての明確な説明がないまま廃止が決定されたから。サービス利用者・提供者双方の意見を踏まえた,もっと丁寧な議論の上に政策決定を行うべきである。・介護病棟へ入院している医療を必要としている方が多い。金額が少し高いからと言って全廃するのはおかしい?・さまざまな医療処置が必要な要介護度の高い患者は介護施設での対応が人的にも経営的にも困難であるため。・質問11への回答と重なる理由となる。「介護療養病床」という名称やシステムはともかく,介護療養病床的な仕組みは必要性を増してくると思われるの