高知論叢107号

高知論叢107号 page 32/180

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30 高知論叢 第107号(5)医療区分1の患者の状況① 医療区分1の患者の状況前項において,医療区分1でも7 割強の患者が引き続き入院が必要との結果であったが,次に,それらの患者の状況について質問した(図表3....

30 高知論叢 第107号(5)医療区分1の患者の状況① 医療区分1の患者の状況前項において,医療区分1でも7 割強の患者が引き続き入院が必要との結果であったが,次に,それらの患者の状況について質問した(図表36)。図表36 医療区分1の患者の状況 度数割合(%)病状が不安定で,常時医学的管理を要する80 11.2病状は安定しているが,容態の急変が起こりやすい148 20.8容態急変の可能性は低いが,一定の医学的管理を要する255 35.8容態急変の可能性は低く,福祉施設や在宅で対応できる229 32.2その他0 0合計712 100図表35において,医療区分1の患者のうちで在宅への移行が望ましい者は189人,26.1%であったのに対し,図表36にあるとおり,現在の状態像から福祉施設や在宅で対応可能と判断される者は229人,32.2%にのぼる。このことから,医療区分1の患者のなかには,入院による医療的ケアは必要でなく在宅等への移行は可能ではあるとしても,実際に移動すること望ましくはないと判断される者がおよそ6 %(40人)存在すると読み取ることができる。「望ましさ」の課題については在宅へ移ったあとのケアの質が担保されていないことなどが挙げられるだろうが,そのあたりについては後ほどの自由記述のなかに明確に述べられているので,そちらを参照されたい。図表35 医療区分ごとの望ましいケア 度 数割合(%)医療区分1:引き続き入院医療区分1:在宅などへ移行53418973.926.1医療区分2:引き続き入院医療区分2:在宅などへ移行46310980.919.1医療区分3:引き続き入院医療区分3:在宅などへ移行2292490.59.5