高知論叢107号

高知論叢107号 page 36/180

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34 高知論叢 第107号フォローが不十分。家族の理解,協力が必要(上記理由により,なかなか協力が得られない)。家族を含めたフォローが重要だと思うので関わっている多職種間と連携し,疲弊させない対応が必要と感じる。・独居または,高齢者夫婦の世帯,共働きの世帯等の理由で十分な介護等が望めない事が在宅へつながる事のできない大きな理由の一つと言えます。・本人の気持ち,家族の思いに添えるような介護ができればよいと思うが,現状では介護者の本人の問題等で,ほとんどの患者様は退院することはないです。ADL が上がって,受け入れる施設がなく何年も待っているうちに,またADL が下がり寝たきり状態になるケースもあります。・在宅介護で十分可能であると判断された患者様でも,家族に在宅介護の話をすると,介護力の問題や,安心出来ない等の理由から拒否される。また,施設入所の手続きを促そうとすると金銭的な面から拒否されるといった現状である。・当病棟で受け入れた患者で,無理な在宅看護が行われていたと思われる症例が数例ありました。栄養低下に伴う褥瘡の多発,四肢拘縮など。十分な準備と配慮の上で実施される在宅医療介護であるべき。(介護)自宅療養を希望していた患者様も,病院に慣れることにより,楽な生活になり,独居での生活を望まなくなる傾向がある。家族の思いも同じように変化していく傾向にある。反面,ショートステイを利用しながら,要介護5 の患者様を在宅で介護されている家族もいらっしゃり,両者のギャップが大きい。在宅での看護はハード,ソフト両面がクリアできないと困難なことが多いと思うが,一番大切にしなければならないのは,ご本人,家族の“思い”だと思う。その真の“思い”を聴き出せるような援助者になりたいと思う。・経済的事情により,選択肢が狭められ,ふさわしい施設に入所できない。介護する側(家族)の精神的負担へのサポート・施設入所待ち期間が長すぎます。また,入所までのつなぎの施設もなく,家族も入所まで入院していられると思っているようです。その家族の考え方も少しずつ修正が必要だと感じます。・在宅での受け入れ態勢が整備されていなし。24時間365日対応できる環境が