高知論叢108号

高知論叢108号 page 111/136

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限界集落における孤立化防止と共生の居場所づくり・地域づくり109ドイツゼーロウ(Seelow)市生活支援戦略 2013. 3. 9連邦→州→市町村を通じた補助金社会福祉の眼福祉社会の眼(個別支援志向軸) (地域開発志向軸....

限界集落における孤立化防止と共生の居場所づくり・地域づくり109ドイツゼーロウ(Seelow)市生活支援戦略 2013. 3. 9連邦→州→市町村を通じた補助金社会福祉の眼福祉社会の眼(個別支援志向軸) (地域開発志向軸)地域包括ケアシステムワンストップの総合的,専門的な個別支援(高齢者・障害者・児童)課題解決型社協・NPO保健師等コミュニティ・ソーシャルワーカー(地区単位)住民自治組織(垣根を越えた共生の住民関係:高齢者・障害者・児童)地域の豊かな暮らし住民主体の地域づくりらない。ドイツでも移動問題,高齢者の健康問題,災害対策など,様々な生活課題があり,モデル地域の1つであるゼーロウ市では,「自主防災」,「教育」,「ヘルスケア」,「移動」が地域開発プログラムに位置づけられている。ドイツ全土を挙げて住民の力を活かした生活支援戦略に取り組まれている。「点」としての個別支援活動,「円」のように集まれる共生の居場所づくり,そこだけでは解決し得ない生活課題に対しては,地域福祉(活動)計画や地域づくりビジョン,生活支援戦略などの中でそれを「面」として取り組んでいく,ミクロ,メゾ,マクロという三次元の取り組みが,地域の固有価値を生かし発展させながら地域の生活課題を解決してゆく方向であろう。保健師,社会福祉協議会職員やNPO,地域包括支援センター職員などの地域に根ざした活動をする福祉専門職側や支援者側には,保健・医療・福祉・生活支援などの垣根を越えた包括ケアに取り組むチームアプローチが求められるとともに,住民の側における年齢や障害の有無・程度,被災の程度などの相互