高知論叢108号

高知論叢108号 page 86/136

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84 高知論叢 第108号だったのか,という形で,民生委員が担当するエリア(20地域)ごとに,住民自身が社協や行政の職員と一緒に情報を共有している。そのような活動が10年以上前から先進的に続けられている。さらに,それをふまえて,高齢者台帳を作成し,どういうサービス(サロン,ミニデイ,介護保険等)と結びついているのか,調理,買物,通院,ゴミ出しで困っていることはないか,等についてチェックを行い,必要な支援に結びつけている。村内の5地区20地域で,そのような「小地域ネットワーク会議」を行い,マップも使用しながら状況を把握し,支援を行っている。「孤立化」というと高齢者だけではなく,障害のある人という場合もある。高知県香美市で「精神障害のある方が,住居を確保して暮らすための課題は何なのか」について,障害福祉関係者や行政,不動産業者を含めて,関係者がワークショップを行ったことがあるが(2009. 9. 4),火の元の心配,家賃の支払いの不安,保証人の不在,地域住民の排除意識等,皆で課題を出し合った。精神障害者の家族から生活課題を出していただいた時には,精神障害者の家精神障害者家族会WS(高知市2011. 5. 15)Project Cycle Management問題解決に向けたPCM 手法課題「触法障害者の地域生活定着は困難である」原因分析=「なぜ」の分析目的分析=課題解決に向けた方法の考察「ために」の分析目的「触法障害者の地域生活定着は可能である」族会の中で,お互いの辛さとか苦しみとか不安等について家族同士で話し合ったのは今回が初めてということを聞いた。家族の中から抽出されたカテゴリーの一つが,「つながりが切れている」ということである。本人だけではなくて家族も地域の中で孤立している。そういった「孤立化」に対する「地域」の受け止め方ということが防止のためのポイントになる。高知県に地域生活定着支援センターが設立されるのに先