109号

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1 論 説いわゆる「高知白バイ事件」の再審請求について稲  田  朗  子  陶  山  二  郎  Ⅰ はじめに  本稿の課題Ⅱ 事件の経過と概要Ⅲ 確定有罪判決への疑問点Ⅳ 再審請求における諸問題....

1 論 説いわゆる「高知白バイ事件」の再審請求について稲  田  朗  子  陶  山  二  郎  Ⅰ はじめに  本稿の課題Ⅱ 事件の経過と概要Ⅲ 確定有罪判決への疑問点Ⅳ 再審請求における諸問題Ⅴ おわりにⅠ はじめに  本稿の課題近時の刑事再審をめぐる動きについては,すでに幾つかの論評等もある1が,いわゆる布川事件,足利事件,東電OL 殺人事件など,著名再審事件の再審開始,再審無罪判決により,改めて誤判原因とともに,誤判救済のための課題の確認とその対策が迫られているといえようか2。2014年3 月27日,静岡地方裁判高知論叢(社会科学)第109号 2014年10月1 例えば,特別企画「再審の新たな動き」『季刊刑事弁護』74号(現代人文社,2013年)85頁以下,特集「誤判・冤罪の最新事情を追う」『法学セミナー』669号(2010年9 月)1 頁以下等を参照。2 近時では,冤罪原因究明のための第三者機関を国会に設置することを提言する,日弁連えん罪原因究明第三者機関WG 編著/指宿信監修『えん罪原因を調査せよ』(勁草書房,2012年)や,アメリカ合衆国における「イノセント・プロジェクト」を紹介する,ジム・ドワイヤー=ピーター・ニューフェルド=バリー・シェック著/西村邦雄翻訳/指宿信監訳『無実を探せ!イノセンス・プロジェクト DNA鑑定で冤罪を晴らした人々』(現代人文社,2009年), ブランドン・L・ギャレット著/笹倉香奈=豊崎七絵=本庄武=徳永光訳『冤罪を生む構造  アメリカ雪冤事件の実証研究』(日本評論社,2014年)などと共に,日本における「雪冤プロジェクト~冤罪を晴らす~」URL: http://setuenproject.com/(2014年9 月1 日検索)といった活動が注目されよう。