109号

109号 page 31/104

電子ブックを開く

このページは 109号 の電子ブックに掲載されている31ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
集落活動センターを拠点とする高知型地域づくり29宅を運営し始めている。部会の運営や会議は,部会長中心に,主体的に変化してきた。同じ目標をもちながら,住民や部会の一層の意識変化を期待したい。高知ふるさと応....

集落活動センターを拠点とする高知型地域づくり29宅を運営し始めている。部会の運営や会議は,部会長中心に,主体的に変化してきた。同じ目標をもちながら,住民や部会の一層の意識変化を期待したい。高知ふるさと応援隊(地域おこし協力隊)に対しては,仕組みづくりの応援をする人,アイデアを出す人,という位置づけをしている。応援隊は各部会に出てきて,意見は言わないが,日常的に話し合いはしている。できれば,住み続けてもらいたい。すべてのイベントで学生にも関わってもらいたいし,地域内だけの人材では限界もあり,外部の眼で見て関わってほしい。③ 今後の課題と方向経済的な自立というより,みんなで支え合うという意識の自立の方が大事である。各部会が3年間で自立してゆくというのは難しいが,集落活動センターを続けていかないと,人や地域が衰退してゆく。国民年金だけで暮らしている人の場合,年間72万円の収入になるので,一人亡くなると地域経済への影響は大きい。地産外商も考えないといけない。今後,酒米の外商化も考えている。集落活動センターの立ち上げまでの支えを県がしてくれたらもっと早くできると思うが,加速しすぎてもいけない。(3)香南市西川地区集落活動センター香南市は,2006年に,赤岡町,香我美町,野市町,夜須町,吉川村が合併して誕生した。高知市の東部約20~30キロメートルに位置し,南部地域は太平洋に面する海岸部と平野部が東西に広がり,中部地域は低山が連なる中で里山環境が広がり,北部地域は標高約300~600mの四国山地の一部を構成している。香南市は,2013年3月31日現在,総人口は34,324人(県下34市町村中4位),高齢化率36.2%(県下22位),年少人口(15歳未満)割合10.2%(県下14位),生産年齢人口(15~64歳)割合58.6%(県下3位)という状況にある(注8)。以下の通り,香南市役所の集落活動センター担当部署である地域支援課に聞き取り調査(2014年7月11日)をした結果を示す。