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30 高知論叢 第109号① センター設立までの背景・経緯西川地区は旧・香我美町に属する山間の地域であり,人口417名,高齢化率は47.5%と高い。口西川集落(4つの常会)と中西川集落(3つの常会)からなる。いつ....

30 高知論叢 第109号① センター設立までの背景・経緯西川地区は旧・香我美町に属する山間の地域であり,人口417名,高齢化率は47.5%と高い。口西川集落(4つの常会)と中西川集落(3つの常会)からなる。いつまでも安心・安全に暮らしていける集落がめざされている。西川地区には,まちづくり自治会がいくつか集まって西川地区まちづくり協議会ができていたが,住民全員を対象とする常会を束ねた組織である。住民交流自治組織であり,交流を図ったり,イベント(どんど焼き,粗大ゴミの回収,ふれあい運動会,夏祭り,敬老会)を運営してきた。さらに,地区内の交流,あぐりのさと直販所を運営する西川地区活性化協議会もある。この2つの組織がベースとなり,集落活動センターが作られていった。2013年4月から集落活動センターが始まっており,40~50人体制であり,団結力がある。企画課がチューターとなり,13回くらいワークショップが重ねられてきており,その中で特産品づくりや農産物の声が聞かれる一方で,鳥獣被害等の課題が示された。ワークショップは18時~22時に開かれ,参加率は8~9割と高く,地域に対する思いが強い。さしあたり,西川地区推進協議会(約50名)の中に,「支え合う部会」,「集う部会」,「夢部会」(元・稼ぎ部会)の3つの部会が作られた。集落活動センターの拠点としては,公民館が活用された。まちづくり協議会と活性化協議会のメンバー約30名に,自分が入りたい部会のいずれかに入ってもらい,さらに声かけして,40数名となった。住民が自ら希望して入ることもできる。② 活動の現状・内容と住民参加3つの部会は,地区特産品(みかん,しょうが)を活用した特産品の開発(ジャムづくり)や,休耕田の増加をふまえ,玉葱や大根,じゃがいもを植えて給食の食材として活用したり,県内業者と提携して水蕗を出荷している(「夢ファーム」)。西川地区の地図に蔵や神社などを落とし込む観光マップづくり(高知大学学生の協力)に取り組んだり,有用植物(薬草)を植えたり(高知工科大学との連携),花公園の東屋を落成した。「夢部会」は,地区の特産品,商品の開発,住民の収益に関する協議・実施