109号

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46 高知論叢 第109号② IFRS 第9 号におけるヘッジ会計とPRA の比較DP のパラグラフ1.36から1.53では,例示によりIFRS 第9 号を適用した場合とPRA を適用した場合を比較している。ここではその説明に従って,両者....

46 高知論叢 第109号② IFRS 第9 号におけるヘッジ会計とPRA の比較DP のパラグラフ1.36から1.53では,例示によりIFRS 第9 号を適用した場合とPRA を適用した場合を比較している。ここではその説明に従って,両者の違いについて明らかにする。設例1 22次のようなエクスポージャーを保有している実体ある。固定金利エクスポージャーは同一の満期期間帯(maturity time band)の中で生じるものとする。20X0年1 月1 日資産 CU 負債 CU固定金利ローン150 固定金利負債100変動金利ローン150 変動金利負債200ネット・オープン・リスク・ポジション固定レシーブ(変動ペイ) 50   IRS(金利スワップ)固定ペイ(変動レシーブ) 5020X1年1 月1 日資産 CU 負債 CU固定金利ローン150 固定金利負債90新規の固定金利ローン20  変動金利ローン130 変動金利負債210ネット・オープン・リスク・ポジション固定レシーブ(変動ペイ) 80   IRS(金利スワップ)既存のIRS 固定ペイ(変動レシーブ) 50必要とされる新規のIRS 固定ペイ(変動レシーブ) 30? IFRS 第9 号を適用する場合(公正価値ヘッジ指定の場合)IFRS 第9 号の公正価値ヘッジを適用し,20X0年1 月1 日におけるヘッジ手段(IRS)はCU150の固定金利ローンの33.3% のリスクをヘッジするためのものとして指定したとする23。