109号

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ダイナミックなリスク管理の会計55で認識されなかった実務を認識する必要性は,実務からの要請にこたえるとともに金融商品会計基準の複雑な実務をへらすための糸口とするという側面をもつとともに,「DP では実務要....

ダイナミックなリスク管理の会計55で認識されなかった実務を認識する必要性は,実務からの要請にこたえるとともに金融商品会計基準の複雑な実務をへらすための糸口とするという側面をもつとともに,「DP では実務要請が幅広く取り込まれているため,欧州におけるカーブアウト項目の解消にもつながることが期待される48」というように政治的な要素も含まれていると考えられる。1 IASB, Discussion Paper, Accounting for Dynamic Risk Management: a PortfolioRevaluation Approach to Macro Hedging, April 2014, par. IN1.(日本語訳「動的リスク管理の会計処理:マクロヘッジに対するポートフォリオ再評価アプローチ」)2 IAS 第39号からおきかえられるIFRS 第9 号の完成を急いだため,IAS 第39号改訂プロジェクトから切り離された。このことは,マクロ・ヘッジの問題が短期間で解決するものではないということを意味するとともに,金融危機対応として重視された内容ではないと考えられる。3 IASB, Discussion Paper, April 2014, par. IN13.4 Ibid., par. IN2.5 Ibid., par. IN5.6 Ibid., par. IN6.7 Ibid., par. IN7.8 「管理されるエクスポージャーの追加及び除去により時とともに変化する管理されるエクスポージャーで構成されているポートフォリオ。」と定義されている。(IASB,Discussion Paper, April 2014, A7用語解説)9 IASB, Discussion Paper, April 2014, pars. IN1-IN9.10 Ibid., par. 1.2.11 Ibid., par. 1.8. ヘッジ対象とヘッジ手段の1 対1 の指定が要求されていることやリスク・ポジションを純額で指定ができないことなどが問題とされている。12 Ibid., par. 1.7.13 IASB, IAS39, Financial Instruments: Recognition and Measurement, April 2001, pars.AG114-AG132.14 Ibid., par. AG114.15 IASB, Discussion Paper, April 2014, par. 1.9.16 Ibid., par. 1.29.17 Ibid., par. 1.30.18 損益を通じて公正価値で測定される(FVTPL)ものとして処理される。19 IASB, Discussion Paper, April 2014, par. 1.32.