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概要

110号

景品戦略の理論:企業の動学的非整合性問題とその解決方法9このとき,以下の戦略がX 1 *,X 2 *は時間整合であり,ファーストベストと等しい利潤を達成する。?――?――?P 1 =P(X 1 1 *, X 2 *|Prize = 0)+PrizeX 1 *+X 2 * ,(10)P 2 =P(X 2 1 *, X 2 *|Prize = 0)+PrizeX 1 *+X 2 * ,(11)Prize=(X 1 *, X 2 *)2 +∂P 1∂X 2(X 1 *, X 2 *),(12)ここでP t(X 1 ,X 2 |Prize = 0)はt期でPrize = 0のときの逆需要関数を表す。証明.まず,Prize > 0のときの逆需要関数は以下のように表現される。P(X 1 1 ,X 2)=P(X 1 1 ,X 2 |Prize = 0)+Prize ,X 1 +X 2(13)P(X 2 1 ,X 2)=P(X 2 1 ,X 2 |Prize = 0)+PrizeX 1 +X 2(14)なぜなら価格付け(P 1 ,P 2)=(P 1(X 1 ,X 2), P 2(X 1 ,X 2))は明らかに需要X 1およびX 2に対応するからである。動学的整合性をチェックする。X 1 =X 1 *の場合,ファーストベストFOC(6)は以下の通りである。∂π∂π1∂π2(X 1 *,X 2)=(X 1 *, X 2)+(X 1 *, X 2)∂X 2∂X 2∂X 2∂P(X 1 1 *,X 2)|P r i z e = 1*-C 0(X)X 1 1 *)∂P(X 2 1 *,X 2)|P r i z e = 2-C 0(X)X 2 2)= +∂X 2∂X 2= 0.(15)逐次FOCに関しては,Prize=0のときに逐次FOC(8)は∂π2∂X 2(X 1 *,X 2)=∂P(X 2 1 *, X 2 |Prize=0)X 2 -C(X 2 2)= 0であるが,Prize> 0のときに逐次FOCは以下∂X 2の通りである。