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概要

110号

15論説商品市場に関する試論中国の義烏雑貨市場を事例にして田村安興張※敏目次序1.商品市場の成立要因2.商業統計からみた卸売市場3.労働統計からみた義烏市場4.義烏市場と経紀人(ブローカー)の役割5.義烏市場と価格形成結序y i w?中国浙江省義烏市は人口70万人余の一地方であるが,雑貨を取扱う義烏国際商貿城(別名福田市場),中国小商品城(衣類・アパレル専門市場),賓王市場(食品市場)の三つの巨大卸売市場のほかに,建築建材,機械部品,重機などの世界的な大規模卸売市場が立地している。全市が巨大商品市場の中にあると言っても過言ではない。本稿で言う義烏市場とは,特に断っていなければ義烏市の中心的な市場であり,数万店の卸売店舗を有する義烏国際商貿城を指す。1980年代の義烏市場は一地方市場に過ぎなかったが,今や食品,日用品・雑貨から重機に至るまで100万を超えるアイテムを揃え,世界200カ国以上からバ高知論叢(社会科学)第110号2015年3月※高知大学大学院