ブックタイトル110号

ページ
5/126

このページは 110号 の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

110号

ブックを読む

Flash版でブックを開く

概要

110号

田村安興先生のご退職にあたって社会経済学科長中川香代田村安興先生のご退職にあたりまして,先生のご功績について述べさせていただきます。田村安興先生は,1949年8月19日高知県のお生まれで,土佐高校,高知大学文理学部経済学科を経て,京都大学大学院農林経済学専攻を修了され,1983年4月高知大学にご着任,以後今日に至るまで,高知大学において研究,教育,管理運営,地域貢献にご尽力されました。研究の分野では社会経済史学会に所属し,精力的にご研究され,その成果として,14冊の著書(うち3冊の単著),50篇の論文,21篇の調査報告などの,業績を残されました。著書は,『日本中央市場史研究』(1994年4月清文堂),『天皇と官吏の時代1867~1945』(2014年9月清文堂)などを出版され,『ナショナリズムと自由民権』(2004年3月清文堂)では高知学術出版文化賞を受賞されています。先生の研究分野は農業経済学,農業史,流通経済史,日本社会思想史,地域産業論などに亘り,いずれも次にあげる授業科目に関連が深いものです。教育において,ご担当された授業科目は,共通教育課目として,「社会史を学ぶ」,「社会思想史を学ぶ」,「日本経済を学ぶ」,「世界農業を学ぶ」等であり,専門科目として,「日本経済史」,「農業政策論」,「世界農業論」,「流通経済論」,「専門演習」等であり,多くの学生を育成されました。さらに,大学院人文社会科学専攻修士課程,黒潮研総合科学研究科博士課程でも多くの学生の研究を指導されました。また,中国の天津科技大学をはじめ,大学間の国際交流の代表を務めるなど,本学と海外大学との研究教育交流に尽力され,また数多くの海外留学生を指導されてこられました。管理運営では,社会経済学科長,高知大学生涯学習教育研究センター長,地域連携推進本部長,連合教授会議長,評議員など,学部では就職委員長,予算