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88高知論叢第110号[新]竹方面漁業。某水産会員漁業者二十九名於十六日出帆。向馬尼拉理沙拉侃。達互奥其他。予定於四月上旬由基隆帰港。二十五日。一行見学高雄市内云。次の記事も加えると,特に高知県の場合,台湾本島の試験船(「高雄州の水産試験船」:高雄~フィリピン沖合)と連携して,「其の南方」の漁場について調査を進め,こうした内地船(県)と台湾船(漁港都市)の連携方式は以降の先駆けとなっていったのかのように解せられる。◆1930(昭和5)年11月7日南洋の鮪調査高知と高雄と連絡高知県の水産試験船高鵬丸は本島及び南洋の鮪,旗魚漁業調査のため先般来台,基隆に寄港し更に高雄に向つたが高雄州の水産試験船と連絡を取り南洋の鮪,旗魚漁業を調査することゝなつた,高雄の試験船は高雄から比律賓沖合にかけ,高知県の試験船は其の南方に於ける漁業を調査するものであるといふが内地試験船と連絡を取つて試験するのは今回を以て嚆矢とするしかも,同様の水産試験船の動向は,他県についても認められる。◆1934(昭和9)年11月13日和歌山県の漁船勢揃して高雄出港徳島,高知の漁船も入港高雄を根拠に愈よ活躍【高雄電話】和歌山県遠洋漁船隊は既報の如く次々と高雄に入港繋留して出港準備中であつたが,十日入港した同県水産試験船紀洋丸を殿りとして大体声揃ひしたので十一日午後一時同試験船は数艘の漁船を引連れ渺茫千里外の宝庫南方漁場を目指して本年第一回の出漁に堂々と高雄を出港したが,徳島県水産試験船阿波丸も十日午後一時高雄に入港,高知県の虎丸,鹿児島県の第三福寿丸外二艘も此の程入港し,何れも明春三,四月の頃迄シンガポール,スルー海新南群島附近の新漁場開拓の重大使命を帯び高雄を根拠として活躍する筈で盛漁期に入つた昨今の高雄港内は愈々活況を呈し大漁を予想する漁夫連の船唄も高く朗かであるこれら高知県(虎丸),和歌山県(紀洋丸),徳島県(阿波丸),鹿児島県(第